東京の男子御三家の1つである麻布中学校の国語を攻略する上でまずは重要になるのは、麻布が受験生に対して「どの程度の読解レベルを求めているか」を把握することです。
学校側(=麻布中)は「『本』を通して自発的に学べる受験生」を欲している一方で、受験生の多くは塾のテキストや模試で出題された「切り取られた読解文」のみを「受け身」で読んでいることが大半であるため、学校側が求めている読解レベルに届かずに「塾レベル」に留まっているケースが大半です。
この留まっている読解レベルを引き上げることが絶対的に必要ですが、塾が対策してくれるのは小6の夏休み以降の「学校別対策」が始まる頃と非常に遅いのが現状です。読解レベルは『少しずつ、着実に』というスタンスで段階的に引き上げていくことが必要なのに、入試まで残り半年の段階で急に読解レベルを上げようとするから、多くの受験生は着いて行くことができないんですね。
というわけで、塾に任せず、できるだけ早い段階から自らの努力で読解レベルを上げていく必要があります。
そこで有効なのが、というより、唯一の方法が「自発的に本を読むこと」です。
ただ、いたずらに読書をしても学校側が求める読解レベルよりも下のものを読んでいても読解レベルは上がらないので、オススメなのは麻布中学校の入試で過去に出題された出典を読んでいくことです。
というわけで、今回は麻布中学校の過去の出典を見ていきましょう。ざっと目を通しながら、「読解レベルを自らの力で引き上げるための初めの1冊」をぜひ探し出してみてくださいね。
麻布中2024年度(令和6年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2024年度(令和6年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
真下みこと『小説宝石 2023年 09月号』所収「やさしいの書き方」
『小説宝石 2023年 09月号』所収
「やさしいの書き方」
(真下みこと)
麻布中2023年度(令和5年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2023年度(令和5年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
寺地はるな『タイムマシンに乗れないぼくたち』所収「タイムマシンに乗れないぼくたち」
『タイムマシンに乗れないぼくたち』所収
「タイムマシンに乗れないぼくたち」
(寺地はるな)
麻布中2022年度(令和4年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2022年度(令和4年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
くどうれいん『氷柱の声』
『氷柱の声』
(くどうれいん)
麻布中2021年度(令和3年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2021年度(令和3年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
津村記久子『サキの忘れ物』所収「河川敷のガゼル」

『サキの忘れ物』所収
「河川敷のガゼル」
(津村記久子)
麻布中2020年度(令和2年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2020年度(令和2年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
宮下奈都『つぼみ』所収「まだまだ、」
『つぼみ』所収
「まだまだ、」
(宮下奈都)
麻布中2019年度(平成31年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2019年度(平成31年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
安東みきえ『天のシーソー』
『天のシーソー』
(安東みきえ)
麻布中2018年度(平成30年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2018年度(平成30年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
深緑野分『飛ぶ教室第50号(2017年夏) 』所収「緑の子どもたち」
『飛ぶ教室第50号(2017年夏) 』所収
「緑の子どもたち」
(深緑野分)
麻布中2017年度(平成29年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2017年度(平成29年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
吉野万理子『ロバのサイン会』
『ロバのサイン会』
(吉野万理子)
麻布中2016年度(平成28年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2016年度(平成28年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
辻村深月『家族シアター』
『家族シアター』
(辻村深月)
麻布中2015年度(平成27年度)の読解問題の出典
麻布中学校の2015年度(平成27年度)入試では、以下の1冊から出題されました。
山本甲士『あたり 魚信』
『あたり 魚信』
(山本甲士)
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いかがでしたか?
読んでみたいと思える一冊は見つかりましたか?
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ではでは、今回はこのあたりで。